秋冬は特に肌が乾燥する季節ですから、たとえば乾燥で肌に赤みがでたり、粉をふいたり、皮がむけて化粧が崩れたり・・・・テンションが下がりますよね。
肌が乾燥すると「保湿効果の高い化粧下地でも買おうかな」と考えると思いますが、市販されている化粧下地の種類が沢山ありすぎて、どれを選んでいいのか分からない・・・(商品ありすぎて詰んだ)と悩んでしまいませんか。
本記事では、肌タイプや悩みに合わせた保湿化粧下地について、詳しく紹介します。
化粧下地で保湿する事で、肌の乾燥を防ぐことが出来る

秋冬、私の肌は肌が砂漠と化しています。
肌の乾燥がひどい時は、皮膚科に受診するのが1番ですが「病院に受診するほどでもない」という場合、まずは以下の方法を試してみましょう。
肌の乾燥を感じた時
- 保湿力の高いスキンケア(基礎化粧品)に替える
- いま使っているスキンケアに保湿効果のある製品を追加する
肌の乾燥を感じる時、いつものスキンケアを見直して、保湿効果の高い成分(例:セラミド)が配合されている基礎化粧品を使用するなどの保湿ケア方法もあります。
しかし、人によっては、スキンケア製品を変えると肌トラブルを心配したり、お金がかかるので控えたい人もいますよね。(スキンケア製品を揃えると高いし)
その場合「クリームなどの保湿剤を追加する」もしくは「化粧下地を保湿効果の高いものを使う」ことで、肌の乾燥を防ぐことができます。
化粧下地を選ぶ時の基準は?
冒頭でも触れた通り、最近は化粧品の選択肢が多すぎて、ドラックストアやロフトに行くと、迷いすぎて正直疲れることってありませんか。

商品がありすぎて、何を買えば良いのか分かりません。(迷いすぎて買わずに帰ってくる)
まずは、自分の肌タイプを知ることが大切で、肌タイプを知っていると、選択するのが楽になります。
肌タイプには「普通肌」「乾燥肌」「敏感肌」「脂性肌」「混合肌」の5種類。
肌タイプ | 肌の状態 | 製品を選ぶ時に注意すること |
乾燥肌 | かさつき、かゆみ、ざらつきがある | アルコール、香料不使用のものを選ぶ |
敏感肌 | 化粧品を使用した後に、痛みやヒリヒリ感がある | ※低アレルギー性製品なのか、敏感肌に適している製品なのかを保証するラベルの用語はない |
脂性肌 | てかりやべたつきがある | オイルフリー、ノンコメドジェニック製品を選ぶ |
混合肌 | 乾燥肌の領域と脂性肌の領域が混合する | 不明 |
正常肌 | 透明感があり、敏感肌ではない | 不明 |
参考:米国皮膚科学会
※乾燥肌、脂性肌に関しては、米国皮膚科学会が提案する製品の選び方の資料があったのですが、他の肌タイプに関する資料はありませんでした。
化粧品の説明欄に、どんな肌の人におすすめなのか記載されていることが多いですから、自分の肌タイプを基準に、商品を選ぶと良いですよ。(「乾燥肌向け」「敏感肌向け」とか)
たとえば、世界で最も大きな皮膚科医の組織の一つ米国皮膚科学会を参考にすると、乾燥肌の人の場合は「アルコール」「香料」肌への刺激が強いので、避けた方が良いですし、脂性肌の人は「オイルフリー」「ノンコメドジェニック」の商品を選ぶと良いとされています。
肌タイプを基準に、あとは使用感の好みやパッケージ(製品の見た目)などで選ぶと良いですね。
「使用感の好み」「パッケージが可愛い」って、化粧品を使う時に重要ですからね。だって、気に入ってないと、長く使ったり、ケアをするのが辛いです。
デパコスとプチプラは何が違うの?保湿効果に差はある?
デパコス(高価な製品)だからと言って、効果があるというわけではありません。これは化粧下地だけでなく、化粧品全般に言えることなんです!
たとえば、ブランド独自で配合した保湿成分を謳っている製品もありますが、科学的な根拠をもとに保湿効果があると認められていない成分の場合(例:〇〇エキスとか)、保湿効果が本当にあるのかどうかは分かりません。

まじか。
「効果の差」というのは、価格ではなく、製品の分類や成分に関係があります。
特に、大事なのは、先ほども触れた通り、製品の分類。
効果・効能順に並べると「医薬品>医薬部外品>化粧品」になります。
「化粧品」よりも「医薬部外品」の方が、有効成分の配合率が高いので、保湿効果の高いものを使いたいという時は「医薬部外品」で保湿成分が配合されている製品を選ぶと良いですよ。
ただ、肌の状態が改善した時は、使用継続を検討しましょう。(健康肌の日常使いの場合は「化粧品」分類のスキンケアでも充分)
製品の裏を見ると「化粧品」「医療部外品(薬用)」などの記載があるので、それを参考にしましょう。
医薬部外品の製品は、ドラックストアなどでも購入することができますし、化粧品会社によりますが、化粧下地なら2,000~3,000円くらいで買えます。
商品ラベルに惑わされないで!特に乾燥肌と敏感肌の人!
よく、製品には「〇〇成分がうるつや肌に~」「低刺激、無香料だから安心~」など、「この製品がどれだけ素晴らしいものなのか」と魅力的な宣伝がありますよね。
必ずしも全ての製品のラベル(宣伝)が「嘘」という訳ではありませんが、商品を選ぶ際、ラベルを信用するのはあまりよくありません。(〇〇コスメ1位のシールも然り)
2017年3月、米国皮膚科学会「スキンケアラベルの言語の学ぶ」では、専門医が「ラベルに記載されている言葉は、ボトル内の製品や肌への潜在的な影響を常に正確に説明しているわけではありません」と助言しています。

ちょっと難しそう。(でも大事なこと)
具体的には、以下の通りです。
たとえば、患者は「敏感肌用」または「低刺激性」とラベル付けされた製品を選択する場合があります。これらの製品は肌にやさしく、アレルギー反応を起こしにくいと考えているためです。しかし、これらの条件は米国食品医薬品局によって規制されていないため、これらの製品が皮膚を刺激したり、反応を引き起こしたりしないという保証はありません、とカッタ博士は言います。
また、天然成分を含む製品は必ずしも肌に良いとは限らないため、患者に「すべて自然」という用語に注意するよう警告しています。「ツタウルシは「すべて自然」であることを忘れないでください」と彼女は言います。「そして、たとえ天然成分が肌に良いとしても、一部の製品は、その成分と有害である可能性のある添加物または防腐剤を組み合わせることがあります。
香りに関連する言語も誤解を招く可能性があります。カッタ博士によると、現在のラベリング法では、メーカーは製品の香りを変えるのではなく、化学物質が別の目的(保湿)で使用されている場合、製品に「無香料」という用語を使用できます。さらに、「無香料」という用語は、新しい香りを作る代わりに、香りを利用して既存の強い臭気を隠す製品に使用される場合があります。
参考:米国皮膚科学会「スキンケアラベルの言語の学ぶ」
特に、肌トラブルが起きやすい乾燥肌や敏感肌の人は、気をつけたいところです。
商品のラベルだけで判断していると「本当に安心して使えるもの」を選ぶことは出来ません。
自分が安心して化粧品を選びたいという時は、消費者である私達も、ある程度知識がないといけないですね。
おすすめの保湿化粧下地まとめ
スキンケアで重要なのは「保湿」と「日焼け止め」。
肌の若々しさを保つためには、保湿と日焼け止めが出来るスキンケア製品や化粧品を、自分の好みに組み合わせて使用しましょう。
また、保湿効果は値段に関係ないので「デパコスが良い、プチプラはだめ」という概念にとらわれなくても良いかとも思います。
他にも、肌の乾燥が気になる時、あれこれベースメイクを重ねすぎると乾燥が悪化したり、化粧が崩れやすいので、乾燥が改善するまでは「チュラルメイク」「ノーファンデ」を意識するのがおすすめです。
「ノーファンデ」は名前の通り、ファンデをつけないこと。(最近流行ってる・・・)
以下、おすすめの保湿クリームや保湿化粧下地を紹介しますが、万人にとって良い製品という保証はありませんので、あくまでも参考として見てくださいね。
できるだけ店舗にテスターやトライアルセットで実際に自分の肌で試すことをおすすめします。
まずは保湿クリームを追加。化粧下地を購入する前に要検討(プチプラ)
画像引用:Amazon
商品名 | キュレルクリームF |
商品分類 | 医薬部外品 |
内容量 | 90g |
価格 | 税込1,650円(Amazon参考価格) |
特徴 |
|
参考:キュレル公式サイト
肌タイプ「乾燥肌」「敏感肌」「普通肌」の人におすすめです。
筆者は、以前までキュレルに対して認知はしていたものの「ふーん」としか思わず、手にとったこともなかったのですが、ドラックストアで買える医薬部外品で、保湿成分が入ったもの、肌に優しそうなものと思った時に、キュレルかなと思いました。
筆者がおすすめしたいキュレルの保湿クリームの魅力は、こんな感じです。
キュレルの保湿クリームの魅力
- 容量がいっぱい入ってるから(90g)ケチケチして使わずに済む
- 値段も2,000円以内に収まるから有難い(プチプラの範囲)
- 医薬部外品だから、保湿効果の期待が高い(セラミド入っているし)
- ドラックストアに売っているから買いやすい
キュレルの保湿クリームは「顔・体用クリーム」なので、顔だけでなく膝やかかとなど、体の乾燥が気になる部分にも塗れるので、使いやすいです。(一石二鳥的な)
体に塗ると「保湿されている感」はあるのに、浸透力が高いのかべたつきを感じません。
たとえば、こっくりとした保湿クリームだと化粧が崩れたり、化粧がのらないということもあるのですが、キュレルのクリームは軽いテクスチャーでなので、化粧下地として使う保湿クリームには丁度良いですよ。
保湿クリームを塗りすぎると、ファンデの相性によっては化粧がヨレるので、使用する分量を調整した方が良いですね。
紫外線対策もできる化粧下地、ノーファンデが気になる人にもおすすめ
画像引用:ラロッシュポゼ公式サイト
商品名 | 敏感肌用※UVイデアXLプロテクショントーンアップ |
商品分類 | 化粧品 |
内容量 | 30nl |
価格 | 税込3,740円 |
特徴 |
|
参考:ラロッシュポゼ公式サイト
※全ての人に肌トラブルが起きない訳ではありません。
ここ数年、雑誌やSNSでも見かけるようになり、ドラックストアやロフトの店舗にもあるくらいなので、ラロッシュポゼを知っている人も多いはず。
ラロッシュポゼの化粧下地の魅力
- 「乳液より少し固め」な感じのテクスチャーで肌に伸ばしやすい
- 紫外線防止効果がある
- 石鹸で落とせる
- 自然なトーンアップ効果がある
- 乾燥を感じない(個人差あり)
普通肌~乾燥肌の筆者は以前、ドラックストアの美容部員さんに進められて、保湿効果の高いBBクリームを使用していました。
BBクリームって保湿効果高そうなのに、いつも頬の皮がカサカサ・めくれたりして、肌は乾燥。
「冬だから仕方ない」と思って数年は過ぎしていました。
しかし、ラロッシュポゼのクリームを愛用するようになってから乾燥を感じません。(勿論、個人差はあると思いますが・・・。)
保湿に特化した製品ではありませんが、ラロッシュポゼの商品説明欄にも「肌をやわらげ、肌本来のバリア機能(角層)をサポートする」とあります。
このラロッシュポゼの「敏感肌用UVイデアXLプロテクショントーンアップ」は肌のツヤ出し、紫外線対策、化粧下地として使用している人が多いみたいですね。
一つ気になるのは、SPFの数値が高いという点。
「SPF50++++」って炎天下でレジャー、リゾート地でのマリンスポーツをする時に適していると言われている数値です。
通勤や買い物程度なら「SPF30」程度で良いとされていて、個人的には紫外線防止指数が低い方が肌に優しそうな気がするのですが・・・。
技術が進化して、紫外線防止指数が高くても肌に優しい処方をすることが可能になったのでしょうか。(現に筆者は愛用していますが、今のところ肌トラブルないです)
【オーガニック系】1本で何役もこなす「楽ちん」化粧下地兼ファンデ
画像引用:ナチュラグラッセ公式
商品名 | ナチュラグラッセメイクアップクリームN |
商品分類 | 化粧品 |
内容量 | 30g |
価格 | 税込3,080円 |
特徴 |
|
参考:ナチュラグラッセ公式サイト
ナチュラグラッセは、コスメキッチンやロフトでも販売されているので、気になっている人も多いのではないでしょうか。
ナチュラグラッセメイクアップクリームNの魅力
- 1本で美容液、化粧下地、日焼け止め、ファンデーションの役割を果たす
- 石鹸で落ちる
乾燥している時期に「下地、ファンデ、粉」などいくつもの化粧品を肌に塗ると、肌への刺激になってしまい、肌に痒みが出たり、乾燥が悪化したり、化粧が崩れたりします。
そういう時は「ばっちり化粧」をするのを諦めて、スキンケアで保湿を入念にして、肌の負担が少ない化粧品を使う方が、数週間も乾燥で悩むよりは個人的には良いと思います。
美容液、化粧下地、日焼け止め、ファンデーション全てをナチュラグラッセメイクアップクリーム1本で完結することが出来るのは、有難いですよね。
「肌が乾燥しているから、あれこれ肌につけたくない」という人や「ノーファンデに挑戦したい」人には向いている商品だなと思います。
また、ブルータイトをカットする効果があるので、デスクワーク系の仕事をしている人には良いかもしれません。
【デパコス】下地と言えば、ポールアンドジョー
画像引用:ポール&ジョー公式サイト
商品名 | モイスチュアライジングファンデーションプライマーS |
商品分類 | 化粧品 |
内容量 | 30ml |
価格 | 税込4,400円 |
特徴 |
|
ポールアンドジョーの下地は、有名ですよね。
筆者も、店頭でサンプルをもらい、使用したことが数回あるのですが(買わないんかい)、軽いテクスチャー肌に伸ばしやすく、付け心地が良かったという印象です。
モイスチュアライジングファンデーションプライマーSの魅力
- テクスチャー軽め
- 微細なパール
- ナチュラルな素肌感
- 仕上がりサラサラ
ただ「モイスチュアライジングファンデーショプライマーS」は、FPS15と低めなのが気になりますね。
上に重ねるファンデーションに日焼け止めの効果があるなら良いですが、最低でもSPF30(散歩や買い物に適している紫外線防止指数)は欲しいところです。
ポールアンドジョーの下地は「モイスチュアライジングファンデーショプライマーS」の他にも2種あり、「プロテクティングファンデーションプライマーS」(SPF42)「ラトゥーエクラファンデーションプライマーN」(他ベンダーパール配合・ツヤ感)など、目的に合わせて選ぶことが出来ます。
筆者のように、紫外線防止効果が欲しいという時は「プロテクティングファンデーションプライマーS」を選ぶと良いかもしれません。
まとめ
「保湿しないと肌がガサガサ」という時。
筆者的には、保湿効果の高い化粧下地を購入するよりも、保湿に特化した医薬部外品の乳液やクリームを使用して、保湿ケアをするのがおすすめです。
(医薬部外品を使用後、肌の状態が改善した場合は「化粧品」分類の保湿剤を使用する方が良いこともあるので、肌の状態を見ながら検討してくださいね。)
化粧下地には、保湿効果や紫外線防止効果が含まれた製品はありますが、あくまでもファンデーションを引き立てるのがメインの化粧品なので、保湿効果が高いと言っても、基礎化粧品のクリームのような保湿効果はないと思います。